地域の放課後等デイサービスをつなぐ事例検討会の取り組み ~第15回を迎えて~
合同会社アンドエス代表で、放課後等デイサービス カララ、カララ寿町2事業所運営している安藤です。
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放課後等デイサービスの支援の質を高めるには、事業所同士の連携と学び合いが欠かせません。私たちは、地域の事業所同士で定期的に事例検討会を開催しています。コロナ禍をきっかけにオンラインでスタートしたこの取り組みも、今では対面とオンラインを柔軟に組み合わせながら、第15回を迎えることができました。

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多様な視点が集まる場所に
今回の事例検討会には、8事業所から合計22名の参加がありました。参加者の顔ぶれは毎回異なりますが、「他の事業所の支援方法を知りたい」「新しい視点を得たい」というニーズは常に高く、刺激的な意見交換の場となっています。
特筆すべきは参加者の多様性です。現場スタッフはもちろん、管理者や責任者、新任職員まで、さまざまな立場の方々が参加することで、より幅広い視点からの意見交換が可能になっています。
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充実した3ステップの進行
- リアルな事例共有から学ぶ
事例検討会では、まず「みんなの意見を聞きたい」と手を挙げた事業所が事例を共有します。プライバシーに配慮しながら、支援に必要な情報を共有する形を取っています。
最近では、AIを活用して仮想事例を作成することも。実際のケースに近い設定をもとに、支援計画やコミュニケーション方法について、より具体的な議論ができるようになりました。
- 多角的な視点でのディスカッション
事例共有後は、参加者全員で意見を出し合います。支援のポイントや保護者との連携方法、学校との協力体制など、実践的なヒントが次々と寄せられます。
発表者にとっては新たな気づきの機会となり、他の参加者も「自分の事業所でも活用できそう」という学びを得られる場となっています。
- 実は濃い!雑談タイム
形式的な検討が終わった後の雑談タイムも、実は重要な情報交換の場です。今回は各事業所の年間スケジュール作成や活動計画について、具体的なノウハウの共有が行われました。
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これからの展望:つながりが生む支援の質
定期的な事例検討会は、単なる情報交換の場を超えて、地域の支援ネットワークを強化する役割も果たしています。AIの活用も、新しい視点を得るための有効なツールとして期待が高まっています。
私たちが大切にしているのは:
誰もが安心して意見を出せる雰囲気づくり
地域とのつながりの深化
支援の質の向上への継続的な取り組み
何より重要なのは、子どもたちと保護者の方々が安心できる環境づくりです。そのために、地域の支援ネットワークをさらに充実させていきたいと考えています。
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おわりに
15回という節目を迎えられたのは、参加者の皆さんの前向きな姿勢があってこそです。これからも地域の放課後等デイサービスが手を取り合い、子どもたちにより豊かな放課後を提供できるよう、取り組みを続けていきます。
次回の事例検討会でも、きっと新たな発見があることでしょう。興味をお持ちの方は、ぜひご参加ください。今後ともよろしくお願いいたします。