1on1の力:支え合いから生まれる職場の信頼関係

多様な働き方が広がる現代社会において、「1on1(ワン・オン・ワン)」という言葉を耳にする機会が増えています。これは単なる面談ではなく、上司と部下が定期的に行う1対1のコミュニケーションの場。業務報告だけでなく、信頼関係構築や成長支援という重要な役割を担っています。
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1on1の重要性とは
パーソル総合研究所の調査によると、1on1を定期的に実施しているチームでは、メンバーの自主性や課題解決能力、そして業務満足度が向上する傾向が見られます。具体的には以下のような効果が期待できるのです。
部下の成長支援を目的とした1on1ミーティングに関する定量調査結果
日常業務では見えにくい悩みや不安をキャッチできる
フィードバックや目標の共有がスムーズになる
信頼関係の構築により、離職率の低下やチーム力の向上につながる
ただし、「形だけの面談になっている」「上司の多忙さから継続できない」といった課題があると、期待する効果を得られないケースもあります。
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効果的な1on1を実践するポイント
1on1で真の効果を得るためには、いくつかの重要なポイントがあります。
定期的な実施: 月に1回でも、継続することで信頼関係が徐々に蓄積されていきます
事前の準備: 議題や目的を事前に共有し、限られた時間を有効に使いましょう
傾聴の姿勢: 一方的な会話にならないよう、相手の話に耳を傾けることが大切です
成長支援の視点: 業務報告だけでなく、スキルやキャリアの話題も含めることで、より深い対話が生まれます
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カララでの実践例
私たちの事業所「カララ」では、1on1を職場文化の重要な柱として位置づけています。
発達支援の現場では、子どもたちに寄り添う職員一人ひとりが安心して働き、自信を持って支援にあたれることが何よりも重要です。そのため、児童発達支援管理責任者(児発管)を中心に、週1回から月1回程度、1人30分ほどの1on1の時間を設けています。
この時間は単なる業務の振り返りではありません。「最近うまくいったこと」「悩んでいること」「これからチャレンジしたいこと」など、日常ではなかなか共有できない思いを率直に話し合う貴重な機会となっています。
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継続的な改善への取り組み
1on1は一度始めたら完成形があるわけではありません。続けていく中で「どのような聞き方が効果的か」「フィードバックの最適な方法は何か」といった新たな課題も見えてきます。
だからこそ、カララでは今後もスタッフ同士で1on1の進め方を共有したり、必要に応じて研修の機会を設けたりして、「支える側が安心できる環境づくり」を継続的に進めていきたいと考えています。
支援の現場で働く私たちだからこそ、「支え合う関係性」の大切さを実感しています。1on1を通じて育まれる信頼関係は、最終的には子どもたちへの支援の質向上にもつながっていくのです。これからも一人ひとりの声に耳を傾け、共に成長できる職場づくりを目指していきます。