ボードゲームの制作から、障害のある方の就労支援へ——新たな可能性を目指して
合同会社アンドエス代表で、放課後等デイサービス カララ、カララ寿町2事業所運営している安藤です。
【Xアカウント:https://x.com/_pistation】
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私は不定期にボードゲーム会を主催し、参加者の皆さんと共に楽しいひとときを過ごすことを趣味としています。そんな活動を続けるうちに、「こんなゲームがあったら素敵だな」というアイデアが次々と浮かぶようになり、現在はオリジナルボードゲーム制作に取り組んでいます。

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情熱を注ぐ、ボードゲームの制作
私が現在制作中のボードゲームには、所属コミュニティの特色を活かしながら、より深い没入感と豊かな遊び体験を提供できるような工夫を凝らしています。
ボードゲーム制作には、以下のような多岐にわたる要素を検討する必要があります:
・テーマとストーリーの構築
・ビジュアルデザインの確立
・カード・コマ・ボードのレイアウト設計
・ゲームルールの整合性確保
・プレイヤー間インタラクションの設計
一見すると途方もない作業量に思えますが、試作品の制作→テストプレイ→改良という地道な繰り返しの中に、確かな手応えと喜びを感じています。
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療育の現場に新風を——特別支援に特化したボードゲーム開発へ
やりたいことは、ゲーム制作にとどまりません。将来的には、放課後等デイサービスで活動する子どもたちのための、療育に特化したボードゲームの開発も目指しています。
遊びの要素を取り入れたボードゲームであれば、自然な形でコミュニケーション能力や思考力を育むことができるのではないでしょうか。
具体的な開発アプローチとして:
・シンプルながら状況判断が必要なルール設計
・魅力的なカードやイラストの活用
・協力・競争・言語交流を促す仕掛けの導入
・専門スタッフとの密な連携によるフィードバック収集
これらの要素を組み合わせることで、子どもたちの特性に寄り添った、真に効果的な療育ツールの開発を目指します。
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障害のある方の就労支援——ボードゲーム制作という新しい可能性
さらにその先には、「仕事」としてのボードゲーム制作という可能性が広がっています。日本理化学工業(神奈川県)や京丸園(静岡県)のように、収益性のある事業を軸に据えながら、障害のある方の雇用機会を創出していく——そんなビジネスモデルを理想としています。
ボードゲーム制作には、次のような多様な作業工程があります:
・コマの組み立て
・パッケージング作業
・イラストの色付け
・アイデア出し
・テストプレイ
・品質管理
これらの工程は、個々人の得意分野や特性に応じて柔軟に役割分担ができ、障害のある方の活躍の場として大きな可能性を秘めています。
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持続可能な支援体制の構築に向けて
福祉給付金のみに依存しない、自立的な運営基盤の確立は、障害福祉サービスが直面する重要な課題の一つです。ボードゲーム事業からの収益を、
・スタッフの処遇改善
・職場環境の整備
・サービス品質の向上
といった領域に還元することで、より充実した支援体制を築いていくことができます。
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未来への展望——社会参加への新たな扉を開く
まずはボードゲームの完成と販路開拓に注力し、そこで得たノウハウと収益を基盤として、療育向けゲームの開発へと歩みを進めていきます。さらには、支援を受けた子どもたちが成人した際に、「ゲーム制作を通じた収入確保」という選択肢を提供できる環境づくりも視野に入れています。
これは単なる「ゲーム制作・販売」の枠を超えて、社会参加への新たな可能性を切り拓く試みでもあります。「好きなことを仕事にし、それを必要としてくれる人の力になれる」——そんな理想の実現に向けて、一歩ずつ前進していきたいと思います。
まだ道のりは長く、乗り越えるべき課題も山積していますが、ボードゲームという媒体が持つ可能性を信じて、着実に歩みを進めていきます。皆様のご支援とご期待を、心よりお願い申し上げます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。これからもボードゲーム制作の進捗や、障害のある方の就労支援に向けた取り組みなどを発信していきますので、引き続き応援いただければ幸いです。